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2009年1月

2009年1月31日 (土)

エンコードのお話 その2

どうも何気なく記載したエンコード関連の用語がひっかかってこのブログにくる人も多いようなので、予定はしていなかったが“その2”として再度エンコードのお話。

今回は前回特に触れていなかった、あるいは使用してはいないが使える(と勝手に思っている)フィルタ群についてまとめてみようと思う。

 

 

AviUtlお勧めフィルタ(プラグイン)一覧

 

【編集補助系】

1 自動コマ送り(comaprev.auf)

[ポイント]

再生ウィンドウを使わないで、コマ送り形式での自動プレビューが出来る。

[使わない理由]

編集中のコマ送りによる確認作業に必要性を感じなかったため。

DeDotMTの効果確認などには必須であったため、状況に応じて使うようになった。

2 シーンチェンジ検出(scenech.auf)

[ポイント]

シーンの切り替わりを自動的に見つけて移動してくれる。

[使わない理由]

検出時間と精度を考えるとジャンプウィンドウで事足りるため。

3 ノイズ表示フィルタ(shownoise.auf)

[ポイント]

ノイズ除去系フィルタの詳細な効果確認が可能。

[使わない理由]

これを使わなければわからない程度の差なら軽いものを使うため。

4 チャプター編集(chapter.auf)

[ポイント]

カット編集と並行してチャプターファイル(.txt)の作成が出来る。“拡張 x264 出力(GUI)”ならMP4Boxを使うことで出力処理と並行してのチャプター埋め込みも可能。

[使わない理由]

単純に面倒であること、またチャプター機能自体あまり使わないため。

5 虫眼鏡プラグイン(loupe360.auf)

[ポイント]

拡大ツールフィルタの拡張版。主な変更点としては①ドットの大きさの均一化②ドラッグ移動可③拡大縮小の中心をウィンドウの中心に④拡大率の変更をマウスホイールに⑤YUY2フィルタモードでも動作可

[使わない理由]

特に拡大ツールでも問題なかったためあえて入れようとはしなかったが、便利と言えば便利なので暇なときにでも入れてみるといいかも。

 

【リサイズ系】

1 インターレース維持リサイズ(linear_resize.auf)

[ポイント]

アプコンソースに対し、適切な設定をした上でSDサイズまで縮小することでアプコン縞を完全に消すことが出来る。これを再度HDサイズに拡大すれば、素材よりも状態の良いアプコン画質を得ることも可能。

…らしい。

[使わない理由]

条件と設定がシビアな上、縞のない大半の部分が劣化してしまうため。ちなみに自分の場合は有効だと思われる状態自体確認することが出来なかった。

2 リサイズフィルタ(ResizeFilter.auf)

[ポイント]

平均画素法(縮小のみ)、Lanczos1~8、Bilinear、Bicubic、BlackmanSinc1~8、Spline16、Spline36、Gaussianと、様々なアルゴリズムでのリサイズが可能。更にBicubicはシャープネス効果を12段階で、Gaussianはぼかし効果を24段階で調整できる。

[使わない理由]

なし。最近このフィルタの存在を知り、現在ではこちらを常用している。中でもLanczos4やSpline36(縮小面に限ればLanczosより優秀)が使えることが大きく、もはや「“Lanczos 3-lobed 拡大縮小”の拡張版」以上の、「“Lanczos 3-lobed 拡大縮小”をも内包した最強のリサイズ総合フィルタ」であると言えよう。

→どうもこのフィルタを使っている最中にAviUtlをいじると映像が壊れてしまうようで、安定性に欠けるためLanczos 3-lobed 拡大縮小に戻すことにした。

 

【ノイズ除去系】

1 アンシャープマスクMT(unsharpMT.auf)

[ポイント]

アンシャープマスクをマルチスレッド、SSE2に対応させ処理速度が速くなっている。バグもある程度修正済み。

[使わない理由]

アンシャープマスクの効果は大きいが、どうにもリンギングが発生しやすいために使用していない。

2 NL-Meansフィルタ(nlmeans_filter.auf)

[ポイント]

とりわけアニメにおいて非常に高い効果を発揮。GPU処理を実装することで処理の高速化を図っている。

[使わない理由]

古いアニメなどにたまに使っているが、効き目が強すぎるためにあるべきものすら消し去ってしまう可能性が高く、処理もかなり重いのが難点。GPU処理の試みは面白いが、(少なくとも自分の環境では)あまり有効に働いてはいないようだった。

3 そらかけのシュート潰し(sorakake.auf)

[ポイント]

その名の通り(ブログ書き込み時)現在放送中のアニメ『宇宙をかける少女』で発生する酷いシュートを低減させるためにつくられた専用フィルタ。専用だけあって同作品に対する効果は絶大。

[使わない理由]

最近知り、製作者様の意図通り同作品にだけは使っている。一応それなりに汎用性もあるが、その効果の大きさと特殊性からこの作品(クラスの酷さ)以外では弊害の方が大きくなりがち。ただ処理自体は特に重過ぎるわけでもない。

4 ノイズ除去フィルタ(AviUtl内蔵)

[ポイント]

ノイズ除去(時間軸)フィルタは前に持ってくることで元の画像に近づけることを主な役割としているが、こちらは最後に持ってくることで各フィルタ(とりわけ輪郭強調系)により発生した微妙な瑕疵をごまかすような使い方ができる。透過性ロゴ(ロゴ解析)で残ったゴミを完全に消したい場合などにも有効で、ノイズ除去系の中では最も使い勝手がいいフィルタ。

[使わない理由]

元画像重視でノイズ除去は必要最低限にとどめておきたいため、基本的にはノイズ除去(時間軸)フィルタオンリーで処理している。ただ最近では上記のロゴ問題が気になりだしたため、多用する方向にシフトしていきそう。

 

【輪郭補正系】

1 エッジレベル調整 Ver0.7(edgelevelMT.auf)

[ポイント]

それほど重くない割に効果は高く、ぱっと見でも違いがわかるほどの輪郭強調が可能。全体的にシャープになるだけでなく、輪郭強調系の弊害として有名なリンギング(シュート?)も起こりにくい。

[使わない理由]

warpsharpを常用しているために他の輪郭強調系フィルタはあまり使う機会がないのが現状。ただボケ気味のHD作品やボケすぎたSDアプコンにはたまに併用している。

→HD作品には基本的にwarpsharpをかけない方向に変え、ボケ気味のものにのみwarpsharpを弱くかけるようにしたため、実質的に使う機会はほとんどなくなった。

…というかこのフィルタ、ちょっと強くかけただけで後悔したくなる結果になることが度々あったため、味付け程度にさらっとかけるくらいがちょうどいいのかもしれない。

2 非線形処理な先鋭化フィルタ(nlsharpen.auf)&非線形処理な先鋭化用前置フィルタ(prefilter.auf)

[ポイント]

ボケた輪郭線をくっきりさせたいときに有効。

“非線形処理な先鋭化用前置フィルタ”はブラーであり、“非線形処理な先鋭化フィルタ”の前におくことで影響の受けやすいノイズを低減させる効果を持つ。

[使わない理由]

一度warpsharpと併用したことはあるが、その後は(なぜか)スルーし続けていたフィルタ。ふと思い出し最近入れ直したため、今後使っていくかどうかは対費用効果と必要性を吟味した上で決めていく予定。

 

【入出力系】

1 DirectShow File Reader プラグイン for AviUtl(ds_input.aui)

[ポイント]

様々な形式の動画が読み込めるようになる。

[使わない理由]

なし。むしろ必須。所持しているMP4動画をポータブル機器用の形式に変換するときなどに多用。

2 MP4 File Reader(mp4input.aui) & MP4 Export Plugin(mp4export.auf)

[ポイント]

この2つを組み合わせることでMP4動画のカット編集、分割、結合を劣化なしで行うことが出来る。

[使わない理由]

なし。しかしこれにより生成したMP4はDLNA運用が難しくなるなどの欠点もあるため、他に手段がない場合にのみ用いるようにしている。またエンコード目的でこの入力プラグインを利用すると音ズレが発生してしまう点にも注意が必要。

3 PV3 AAC2WAV出力プラグイン(pv3aac2wav.auo)

[ポイント]

PV3のDVファイルにおいてAACストリームをWAVファイルに変換できる。5.1chにも対応。

[使わない理由]

レコーダー側でPCM変換してしまっているため。

4 PV3 DV エクスポートプラグイン(pv3dv_export.auf)

[ポイント]

PV3のDVファイルをカット編集して、再圧縮無しで出力できる。

[使わない理由]

なぜか自分の環境では使えなかったため。まあ使えたとしてもあまり使う機会はない気もするが。

 

 

   

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2009年1月27日 (火)

ひぐらしのなく頃に

Higurasi1 Higurasi2

【放送情報】

第1期 ひぐらしのなく頃に

2006年春~夏放送 2クール全26話

テレ玉にて視聴 SDアプコン放送

第2期 ひぐらしのなく頃に解

2007年夏~秋放送 2クール全24話

テレ玉にて視聴 SDアプコン放送

以下は未放送

第3期 ひぐらしのなく頃に礼

OVAとして来月よりDVDとBlu-rayにて販売予定 全5巻

放送予定はなし

Higurasi3

【テーマソング】

第1期

OP 『ひぐらしのなく頃に』 島みやえい子 S

ED 『why, or why not』 片霧烈火 S

第2期

OP 『奈落の花』 島みやえい子 A

ED 『対象a』 anNina B

Higurasi4

【スコア】

イラスト 11/15

キャラクター 15/15

声優 9/10

ストーリー 14/15

独自性 15/15

音楽 4/5 New!

放送画質 2/5 (画像はDVD->PS3アプコン)

満足度 20/20

  

総合 90/100 S

 

Higurasi5

【コメント】

イラスト

日常のほんわかした雰囲気と非日常の張り詰めた雰囲気が上手く描き分けられている点は○。ただし描き込みの少なさや上画像のような簡易版キャラを多用しすぎな印象も見受けられる。

キャラクター

原作を出来る限り忠実に再現していると言える。

すべての主要キャラが表の顔と裏の顔を持ち、その2面性がたくみに使い分けられているのだが、この作品の特徴は裏の顔が単なる悪部として描かれているわけではない点にある。結果として残酷なまでの悪行へとその身を染めたとしても、その根幹は“どうしようもないほどの人間性”に帰結する。

本来どんな人も持っているであろう明部と暗部。普段は明部ばかりが目立つものの、たとえそれが真に望む未来につながらないとわかっていても、きっかけ次第で人は暗部を強調させてしまうことがある。その一例として、この物語の主人公たちは描かれているように感じられる。

Higurasi6

声優

はじめは圭一(CV.保志総一朗)と沙都子(CV.小野恵令奈)の声に違和感を感じたものの、鬼隠し編の終わる頃にはしっくりくるようになっていた。全体としては雪野五月さんや田村ゆかりさんといった有名どころをはじめ、違和感なく作品にとけ込める声優陣となっている。中でも大石(CV.茶風林)が一番のお気に入りだったり。

ストーリー

実質的な最終章に当たる祭囃し編(とりわけ羽入登場以降)については、原作の頃から若干の無理やり感を感じはしていたものの、伏線の使い方や多数の疑問点をそれほど無理なく解消していく流れは非常に素晴らしかった。

パラレルワールド展開であることに加え、各編後半の残酷描写、またそれらの背景が最初はまったく解消されずに進んでいくことから、はじめこそ作品についていくだけでも厳しいものがあったが、これが解消されてくる後半(本来の“解”、目明し編~)以降は恐ろしいほどにのめり込んでいってしまった。意味不明の連続だった前半部分とは一変し、そこに次々と関連性を持たせていく後半部分の存在こそがこの作品の醍醐味であろう。

他に羽入参戦以降の主人公たちが結束していく過程も見所。

Higurasi8

独自性

ギャルゲーチックな日常性と映画『SAW』ばりの残虐性、壮大なスケールで進行する推理性に加え、ある意味ファンタジックな非現実性がひとつに集まったものがこの作品。これだけでも十分異色を放っているのは間違いないが、その中で“本当の人の強さ”というものについても訴えており、ただの娯楽以上の作品へと仕上がっている。

音楽

原作から引き続き、タイトルにもなっている“ひぐらし”の鳴き声の活用が上手い。日常生活シーンにおける明るいテンポのBGMともあいまって、ひぐらしならではの涼感や物悲しさが場面の切り替わりを強調させている。なおテーマソングについての評価は上記【テーマソング】を参照。

Higurasi7

放送画質

かなりボケボケ。1期2期と画質にそれほどの違いもなく、とりわけ評価できる点もない

…とは思うのだが、なにぶん手許に当時の放送画質をもとにした動画がない(DVD->PS3アプコンエンコしたときに消してしまった)ため、Dランクとしながらも評価は2/5点とやや甘め。

最後に

アニメゆえにこの膨大なボリュームの作品を網羅しきれているとは言えないものの、限りある時間内ではうまくまとめ上げている感じ。第3期として『ひぐらしのなく頃に礼』も製作されているが、OVAなのが残念なところか。

この作品にアニメではまった人は是非原作(同人ゲーム)も、またこの作品を前半部分で挫折してしまった人はせめて後半部分まで、一度は見てみて欲しい。おそらく最初の頃には感じなかった何かを感じることができることだろう。

 

 

   

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2009年1月24日 (土)

【PLANEX】PCモニタ LCD-7CX

Lcd7cx

【製品情報】

2007年10月発売

7.1インチXGA(1024×768)液晶モニタ

推定相場価格 30,000円

 

【スコア】

デザイン 4/10

サイズ 10/10

液晶性能 7/10

調節機能 7/10

入出力端子 5/10

内蔵スピーカー 6/10

発熱・静穏性 9/10

コストパフォーマンス 6/10

満足度 17/20

 

総合 71/100 B

 

【コメント】

デザイン

ぱっと見は安っぽい印象だが、造りは意外としっかりしている。裏面もほぼまっ平らとやはりデザイン性は感じにくいものの、こうしたコンパクト液晶モニタの使用用途には適しているため、実用性を重視したのだろう。“デザイン性がない”というより“シンプルさを追求したデザイン”という表現の方が適切かもしれない。

サイズ

このモニタの特徴は、なんと言っても1024×768というHDに迫る解像度を持ちながら7.1インチというサイズを実現している点にある。この条件を満たしているモニタは自分の知っている限りこの製品しか存在しなく、コンパクト液晶としては群を抜いている印象が強い。

液晶性能

まずは視野角が極端に狭く、ノングレアでないため映り込みも著しい。自分の場合はこれに加えてドット抜けも2桁に迫る勢いで存在したが、まあこれは個体差があると思うので評価対象とはしていない。他に応答性能もスペック上はあまり芳しくないが、サイズも相まってかこれに関してはスペックほどの影響は感じず、残像感は他の液晶と大差ないように思えた。

上記のデメリットが目立つものの、当然それだけメリットもある。とはいっても前述したサイズ&解像度の希少性がその大半を占めるのだが、やはり他に選択肢がないだけにこれはかなり大きいと言わざるを得ない。それに加えて発色や明るさも基本水準にはあり、サイズを考えれば十分と言えるだろう。

調節機能

一応最低限の設定は可能なOSDが搭載されているため、画面位置やコントラスト、明るさ、色温度、RGBといった一通りの調節はPCを介さずとも行える。これもこだわらなければ十分といえるレベルにはあるが、明るさをちょっと上げすぎると画面自体が見えにくくなってしまうのは残念だった。

入出力端子

一応映像入力としてはVGAに加えてRCAも搭載されているが、ぶっちゃけこの解像度を生かせるのはVGAだけということになるため、RCAはほとんどおまけのようなもの。まあ画質にこだわらなければゲーム等も出来るので、ないよりはいいのだろう。ただ自分の場合、あえてこのモニタでゲームをするときはPCに取り付けたPV4を使うようにしている。またこのモニタはスピーカーも内蔵しているため、ステレオミニジャック入力およびヘッドホン出力も備えている。

内蔵スピーカー

ひとつしか内蔵されていないためにステレオであっても合成モノラル化されてしうが、ここは素直にこのサイズを実現した上でスピーカーも内蔵してくれたことを褒めたい。用途を考えればこれでも特に問題がない場合が多く、音質においても音量upに伴う音割れ等もなく特別ひどいわけではない。ただやはり鑑賞等に耐えうるかと言われれば厳しいものがあるので、その場合は別途スピーカーを用意するかヘッドホンの使用をオススメする。

発熱・静穏性

これは非常に評価できる。近くで聞いても特に熱かったり変な音がしたりすることもなく、なんなら手に持ってポータブル感覚での使用も可能(いや、しないけどさ)。

コストパフォーマンス

単純に値段を考えれば今なら24インチのフルHDモニタが買えてしまう金額のため、あくまでニーズに合えばの話だが、それを考えれば散々述べてきた通り、この「7.1インチXGA液晶モニタが買える」というだけでも十分評価できる。なにせこれが発売する前は自作するしかなかったのだから、それを考えれば高すぎるということもないだろう。

 

…まあ本音を言うともう少し安く出来なかったのかとは思うが。

 

 

 

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2009年1月22日 (木)

エンコードのお話

評価方法もまとまってきたのでここで本格的な(?)初雑記。

アニメのランク付けでよく1280×720の関連シーン画像を貼っているが、これはPV4でキャプった地デジ(たまにDVD>PS3アプコン)番組をAviUtl使用x264(gui)出力にてエンコードしたMP4動画から抽出したもの。よってオリジナルとは若干異なると思うが、まあこのブログの趣旨としては特に問題ないだろう。が、一応どのような工程を経てこのような画像となったのか、(まったく興味のない人も要るだろうが)自分の環境、及び設定について記載することにする。

 

【PV4(キャプチャ)】

Pv42

Pv43

環境

使用ドライバver. 3.5(最新)

使用アプリケーションver. 3.5(最新)

PV3/4拡張ツールver.9.01(キャプ職人カスタム101a byありや)使用

レコーダーはSONYのBDZ-T70を使用(ランク済み)。

設定

地デジ(一部BS):1440×1080iにてキャプ

BS(上記以外)、PS3アプコン:1920×1080iにてキャプ

その他設定はデフォルト値(インタレ解除等もなし)

音声はレコーダー側でPCMに変換

 

【AviUtl(エンコード)】

Photo

環境

ver.0.99g3使用(最新

使用フィルタ・プラグイン設定

ver.は確認している限り最新のものを使用。

透過性ロゴ(ロゴ解析):局ロゴ除去目的

DeDotMT

 主に古い4:3番組やBSi番組にのみ使用

 クロスカラー&ドット妨害対策 luma2D0→7 lumaT20

→luma2Dを低く設定しすぎるとドット妨害は消えるがフェードイン・アウト時に悲惨なことになってしまったため、7に変更。今のところlumaT2はそのままの20で。

ノイズ除去(時間軸)フィルタ(AviUtl内蔵):

 容量縮小目的、強さ256 範囲3 しきい値36(デフォルト値)

クリッピング&リサイズ(AviUtl内蔵):

 額縁除去目的、若干アスペクト比が狂うのは妥協

Lanczos 3-lobed 拡大縮小

 基本的には (16:9)1280×720 (4:3)960×720

 SSE2 整数にチェック

拡張色調補正(AviUtl内蔵):

 Y(offs)19 Y(gain)-32 他0、TV->PCスケール補正にチェック

WarpSharpMT:輪郭線の精細化目的 SSSE3用使用

 やや強めに depth113 blur4 bump120→50~100 cubic-10

→さすがに強すぎると思い直し、状況に応じてbumpを50~100で可変的に設定するようにした。だいたいの目安は80をデフォに、HDには50~60、ボケボケアプコンには100。

ここまでがビデオフィルタ(フィルタ順序と同順にて記載)

音量の最大化(AviUtl内蔵)

自動フィールドシフト

 インターレース解除目的、映画/アニメ設定のデフォルト値

PV3 ファイル入力:PV4のDVファイル読み込みプラグイン

拡張 x264 出力(GUI):x264出力プラグイン

ここからは編集補助ツール。おまけ

再生ウィンドウ(AviUtl内蔵):最終確認用

拡大ツール

 フィルタ効果確認用、額縁除去時に多用、2~3倍を常用

ツールウィンドウ(AviUtl内蔵):表示させてあるだけ、フィルタのかけミス確認用

ジャンプウィンドウ:編集の要、CMカット部分を探すのに便利

オーディオ波形の表示(AviUtl内蔵):カット時における無音声部分確認用

x264(GUI)設定

プリセット設定“高画質”がベース(x264導入当初はcrf中心でいろいろといじってたが、結局行き着いた先はseraphyさんの用意してくれたプリセット設定だったというオチ)。

以下に変更点等記載。

・スレッド数0→3:

 CPUはQ6600(OC:3.3GHzを使用しているため、

 エンコード中CPUの他作業用スペース確保目的

・コマンドに--level 4追記:PS3、Xbox360との再生互換目的

・拡張設定にて“自動フィールドシフト v7 対応”にチェック

・音声のエンコードはNeroAACエンコーダを使用

 設定はQ-Based AAC 125~kbps

・内部Muxerを使用

エンコード情報(おまけ)

アニメ(CMカット約24分)を上記の設定でエンコードした場合

・エンコード所要時間:およそ2時間30分~4時間(平均3時間程度)

・生成されるMP4ファイルの容量:およそ200~500MB(平均300MB程度)

 

以上、エンコードのお話。

 

 

   

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2009年1月21日 (水)

紅 kurenai

Kurenai1_r

 

―― 放送情報 ――――――――――――――――――――

2008年春放送 1クール全12話

テレビ埼玉にて視聴 HD放送

 

―― テーマソング ―――――――――――――――――――

47251265935295_r_41  OP 『Love Jump』

         栗林みな実

47251265935295_r_52  ED 『crossing days』

               新谷良子

 

 

―― 個別ランク ――――――――――――――――――――

 

【キャラクター】

23461265935268_r_6 自分としては好印象だが、表情においては好みの分かれそうな独特な絵。質そのものは非常に高い。全体的に気だるい印象を持つキャラが多いが、それはあくまで表面的な部分。どのキャラにもそれぞれ秘めた良さがあり、全体を通してみるとそれがよくわかる。とりわけ主役2人、真九郎と紫のやりとりが常に面白く、その中で芽生えてくる(明らかになってくる)キャラクター性も必見。

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【声優】

16261265935206_r 他の作品とは一味違った、独特な雰囲気を出している声優さんの演技力に拍手。自分としては紫(CV.悠木碧)のしゃべり方が一番のお気に入りで、スルメゲーならぬスルメボイスとでも言おうか、はじめはその独特さに違和感を持つものの、聞いてくるほどに「この声でなければ紫じゃない」というほどジャストフィットしてきた(まあ当然かもしれないが)。もはやこのしゃべり方だったからこそこの作品に惹かれたのかもしれないという感じであり、もちろん真九郎(CV.沢城みゆき)含め、全体としてもいい声優さんが揃っている。

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【ストーリー】

23461265935268_r_6 ストーリーについてはまだ見てない人の楽しさを半減させかねないのであまり書きたくはないのだが、大雑把に言うと、世間知らずの金持ちの娘がとある事情から家を離れ、少年と暮らすことになるというもの。基本的には超絶箱入り娘の紫が世間を知っていく過程を面白おかしく描いていくコメディチックな展開なのだが、その背景には時代錯誤とも言える風習と少年の闇が常に付きまとい、随所でそれが強調される。わずか1クールという比較的短い作品ではあるものの、その内容は濃い。

Kurenai5_2_r

 

 

―― 総合ランク ――――――――――――――――――――

16261265935206_r_2 コメディとシリアスの使い分けが見事で、単に物語と見てもアニメと見ても面白い。一方絵や内容はどちらかというと大人向きな雰囲気が漂い、(良い意味で)色々と考えさせられる場面も多い。完全に終わってしまった感がある最後だったのでアニメはこの全12話がすべてとなるだろうが、たった12話、されど12話。短い中に非常に多くのものが詰め込まれているので、アニメ好きなら是非一度は観てもらいたい作品のひとつである。

Kurenai7_r

 

 

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2009年1月19日 (月)

【Panasonic】シェーバー ラムダッシュ ES8111P

Dscf3400

【商品情報】

2008年11月1日発売

推定相場価格 8,000~9,000円

National→Panasonicへのブランド名変更に伴う型番変更品

変更前型番=ES8111(2007年9月発売)

なお異なるのはロゴだけで、性能自体は本製品と同一とのこと。

 

【スコア】

デザイン 9/10

バッテリー 9/10

剃り易さ 13/15

使いやすさ 12/15

静穏性 7/15

コストパフォーマンス 15/15

満足度 18/20

 

総合 83/100 A

 

【コメント】

デザインは見た目どおりで、間近で見ても決して安物感はない。

リニア駆動のため剃り易くはあるが、高音が結構耳に響く感じ。

電気シェーバーとしては満足のいくレベルでの深剃りが出来るものの、使用後1週間ほどはたまに皮膚がヒリヒリしたりもした。が、皮膚の方が慣れてきた(それとも剃り方に問題があったのかな?)ためか、1週間を過ぎたあたりからは特に問題なく使用できている。

基本的には稼動式ヘッドやナノエッジの採用により、比較的肌に優しい造りになっているようだ。より深剃りに重点を置くならヘッド部を固定も出来るが、肌にかかる負担が特定の箇所に集中しがちなので、あまりお勧めはしない。

簡易的なクリーニング面においては、洗浄用の振動モードが用意されており手軽にできる。が、コンセントアダプタがむき出しになっているために、洗浄、あるいは水場での使用においては濡れないよう注意する必要があるだろう。

またコストパフォーマンス重視の廉価版的位置づけのため、スタンドなどが一切無く、形状的にも壁に立てかけておくことができない。これにおいては、日常的にもやや不便さを感じはしたものの、とりわけ乾燥時に寝かせるしかないというのは不便だった。

上位機種との差は上記スタンドやそれに付随する自動洗浄機能、充電ランプの詳細表示くらいで、基本性能に関してはそれほど差が無いようだ。おそらく1万円以下で買えるシェーバーの中では抜群のコストパフォーマンスを誇っているため、それ以上の上位機種が選択肢に入らないのであれば買って失敗したと思うことは無いだろう。

 

 

 

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2009年1月17日 (土)

フルメタル・パニック!

1 3 2

【放送情報】

第1期『フルメタル・パニック!』(全24話)

2002年WOWOW放送

2008年UHF局放送

TOKYO MX画質 B (4:3)

番外編?『フルメタル・パニック? ふもっふ』(全12話)

2003年フジテレビ放送

2008年UHF局放送

TOKYO MX画質 B (4:3)

第2期『フルメタル・パニック! The Second Raid』(全13話)

2005年WOWOW放送

2008年UHF局放送

TOKYO MX画質 C (16:9)

BS11画質 B (16:9)

4

【テーマソング】

第1期

OP 『tomorrow』下川みくに B

ED 『枯れない花』下川みくに B

ふもっふ

OP 『それが、愛でしょう』下川みくに B

ED 『君に吹く風』下川みくに C

第2期

OP 『南風』下川みくに B

ED 『もう一度君に会いたい』下川みくに B

5

【スコア】

絵 9/10

キャラクター 10/10

声優 9/10

ストーリー 18/20

独自性 8/10

テーマソング 5/10

放送画質 5/10

満足度 18/20

 

総合 82/100 A

6_2

【コメント】

第1期無印の実質的続きにあたるのが第2期The Second Raidであり、その間に放送されたふもっふは本来のフルメタから学園ラブコメ要素のみを抽出したような、基本的に一話完結型の番外編的扱いになっている。

本来のフルメタとは、戦争、戦闘におけるシリアス要素に学園ラブコメがミックスされる形で展開され、基本的に断続的なストーリー展開となっている。そしてそれがこの作品の魅力でもあるゆえに、ラブコメ要素に特化したふもっふは、あるべき世界観から逸脱しがちな印象が強い。

7

この作品の魅力を端的に述べるなら、戦争の世界しかしらない主人公が普通の学園生活を通じて感じる世間とのギャップについて、時にまじめに、時に面白おかしく描かれている点に集約される。これがあってこそシリアスな戦闘シーンにも深みが生まれるというものだ。

“戦士”としての一流さが“学生”としての自分の足を引っ張り、また“学生”としての立場が“戦士”としての自分を迷わせる。そうした葛藤と、そこから生まれる人間らしさこそが、この作品の見所であろう。

 

 

   

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2009年1月14日 (水)

【SONY】ブルーレイレコーダーBDZ-T70

Dscf3396

【商品情報】

2007/11/8発売、購入

当時推定相場120,000円

現在推定相場70,000円

(型落ち、最新型番BDZ-T75)

 

【スコア】

デザイン 9/10

サイズ 6/10

操作性 13/15

機能 14/15

画質(圧縮時) 6/10

利便性 14/15

コストパフォーマンス 4/10

満足度 14/15

 

総合 80/100 A

 

【コメント】

見た目はかなりスタイリッシュでカッコイイ。目に見える部分には基本的にボタンを配置しないデザインで、それなりに大きいがすっきりとしている。

操作性においてはXMBの採用が大きく、そのインターフェースのよさを前提に、何回ものアップデートを繰り返しかなり快適に動くようになった(とはいってもPS3のようにヌルヌル動くわけではなく、キビキビしてる感じ)。再生までの過程で一切決定ボタンを押す必要ないのは地味に使いやすい。

主な機能としてはおまかせ・まる録、シーンサーチ、おまかせチャプター、ダイジェスト再生など。中でもおまかせチャプターの精度、それに付随したダイジェスト再生を“長”にした応用オートCMスキップ機能、検索精度の高さからくるおまかせ・まる録の出来のよさが目を引き、利便性を大幅に向上させている。

またこの機種(とパナソニックの同発機)ははじめてHD画質を維持したままH.264圧縮録画を採用したことで話題となったのだが、出だしとしてはまずまずの出来だったように思う。とりあえずデフォルトとなっているSRは気にしてみなければ普通に見れる画質であり、LSRにおいては動きの激しいシーンでノイズが目立つものの、ドラマなどの見て消し用途になら耐えうる印象ではあった。ただどちらもノイズが乗らないことはまずないため、H.264でノイズにこだわるならXSR以上ということになる。やや問題なのはここからで、最もよく見るであろう地デジのTSを直接録画しても30分あたり2.5GB前後であり、SRが1.9GB、LSRが1.5GB、XSRにしようものなら2.9GBと、相対的に考えると圧縮しないのが一番、という結論に行き着く可能性が非常に大きいという点にある。自分としてはもはやTSの容量が肥大化してしまうBS放送専用の機能だと思っているくらいだが、それでもこの試みは非常に興味深かったのを覚えている。

現在ではかなり価格も低下したが、購入当初の10万円超での定価はBDレコ市場でこそ安価な部類だったものの、BDの普及率から見ても決してお買い得と言い切れるだけの力はなったように思う。が、HD DVDの負けも確定し、市場相場価格も8万前後まで落ちてきた今ならば、今更あえてDVDレコを買うよりもこちら(現在の型番BDZ-T75)を買ったほうが無難だろう。

他により安価なBDZ-T5シリーズもあるが、デジ×デジの2番組同時録画ができないのはかなり痛いのでお勧めは出来ない。逆にお金にゆとりがあるのなら上位機種のBDZ-AやXもお勧めだ。AはウォークマンやPSPへの外部転送を追加したバージョンで、Xは技術を盛り込みまくった豪華バージョンといった感じになっている。

BDレコ市場では常にパナソニックに後れを取っている形となってしまっているソニーだが、ソフトウェアにおける利便性の高さは目を見張るものがあるため、是非とも頑張ってシェアを増やしてもらいたいものだ。

 

 

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2009年1月12日 (月)

コードギアス 反逆のルルーシュ

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【放送情報】

第1期

2006年放送 全25話(2クール)

第2期(R2)

2008年放送 全25話(2クール)

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【テーマソング】

第1期

OP 『COLORS』FLOW S

ED 『勇侠青春謳』ALI PROJECT B

OP 『解読不能』ジン B

ED 『モザイクカケラ』SunSet Swish S

第2期(R2)

OP 『O2』ORANGE RANGE A

ED 『シアワセネイロ』ORANGE RANGE B

OP 『WORLD END』FLOW A

ED 『わが﨟たし悪の華』ALI PROJECT B

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【放送画質】

第1期

見逃してしまいDVD視聴のため未評価 N

第2期

HD画質(推定ネイティブ解像度1280×720) S

 

【スコア】

イラスト 9/10

キャラクター 9/10

声優 7/10

ストーリー 18/20

独自性 8/10

テーマソング 9/10

放送画質 10/10

満足度 20/20

 

総合 90/100 S

 

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【コメント】

イラスト

EDで書き下ろされていたCLAMPの原画と実際のアニメ画に結構差がある気がするが、アニメ化する上では仕方ない部分でもあるように思うし自分としてはこちらの方が好み。目の描き方も独特だが、これはこれであり?

キャラクター

まず主人公がかなり個性的。頭がよくて人柄もいいが、大胆な(異常すぎる)行動をとりまくる超絶シスコン。理屈では考えられないことを連発してくれ、通常疑問視するような行動理念さえここまでくると逆に気持ちがいい。ライバル関係に位置する朱雀は対照的な性格であり、主人公の性格を強調する意味でもいいキャラクターとなっている。またヒロイン的位置づけのシャーリー、カレン(あとC.C.もか?)もそれぞれ好印象で、役付けがしっかりと分けられている。

声優

V.V.が…。

ストーリー

はっきりいって第1期と第2期のつながり方はご都合主義としかとれなかったが、後半に入りそうでもないかなと思えるようになってきた。とはいえやはり世界国家構築という壮大なスケールと非現実的力ギアス、ロボットアニメということもあり、かなり強引な展開もしばしば。ただそれでも泣かせるところは泣かせ、魅せるところは魅せ、追い込まれる絶望、葛藤、主人公の非人道的側面の中に見え隠れする人間的一面のちらつかせなど、終始に渡り視聴者をあきさせない演出がなされている点は見事。

独自性

前述したとおりロボット+ギアス(絶対服従能力)+世界の創造という、非常に魅力的かつ独特な組み合わせを見事に融合させている。が、どこかデスノートのキラを思い浮かべてしまうのは自分だけだろうか…。デスノート自体が最近の作品であるだけに、どこか新鮮さに欠けて見えてしまったのが残念なところ。

満足度・総評

日常風景の学園ラブコメ的展開をはさみつつ、シリアスな展開を主軸に物語りは進んでいく。人の本質とはなんなのか?本当の幸せとは?そんなことを考えさせられる内容だった。展開に関しては若干無理やり感はあったものの、伏線が未解消のまま残るようなやっつけ作業感もなく、全体を通してみればスムーズに進んでいったなといった印象。主人公は結局様々なものを様々な形で失い、悩み、最後は自己完結の最後を迎えた。しかし最終的に迎えた結末に後悔はなかったように思う。それは何も主人公だけの話ではないだろう。この作品は、自分に幸せの形について様々な側面を投げかけてくれた。

 

 

   

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