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2009年1月27日 (火)

ひぐらしのなく頃に

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【放送情報】

第1期 ひぐらしのなく頃に

2006年春~夏放送 2クール全26話

テレ玉にて視聴 SDアプコン放送

第2期 ひぐらしのなく頃に解

2007年夏~秋放送 2クール全24話

テレ玉にて視聴 SDアプコン放送

以下は未放送

第3期 ひぐらしのなく頃に礼

OVAとして来月よりDVDとBlu-rayにて販売予定 全5巻

放送予定はなし

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【テーマソング】

第1期

OP 『ひぐらしのなく頃に』 島みやえい子 S

ED 『why, or why not』 片霧烈火 S

第2期

OP 『奈落の花』 島みやえい子 A

ED 『対象a』 anNina B

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【スコア】

イラスト 11/15

キャラクター 15/15

声優 9/10

ストーリー 14/15

独自性 15/15

音楽 4/5 New!

放送画質 2/5 (画像はDVD->PS3アプコン)

満足度 20/20

  

総合 90/100 S

 

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【コメント】

イラスト

日常のほんわかした雰囲気と非日常の張り詰めた雰囲気が上手く描き分けられている点は○。ただし描き込みの少なさや上画像のような簡易版キャラを多用しすぎな印象も見受けられる。

キャラクター

原作を出来る限り忠実に再現していると言える。

すべての主要キャラが表の顔と裏の顔を持ち、その2面性がたくみに使い分けられているのだが、この作品の特徴は裏の顔が単なる悪部として描かれているわけではない点にある。結果として残酷なまでの悪行へとその身を染めたとしても、その根幹は“どうしようもないほどの人間性”に帰結する。

本来どんな人も持っているであろう明部と暗部。普段は明部ばかりが目立つものの、たとえそれが真に望む未来につながらないとわかっていても、きっかけ次第で人は暗部を強調させてしまうことがある。その一例として、この物語の主人公たちは描かれているように感じられる。

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声優

はじめは圭一(CV.保志総一朗)と沙都子(CV.小野恵令奈)の声に違和感を感じたものの、鬼隠し編の終わる頃にはしっくりくるようになっていた。全体としては雪野五月さんや田村ゆかりさんといった有名どころをはじめ、違和感なく作品にとけ込める声優陣となっている。中でも大石(CV.茶風林)が一番のお気に入りだったり。

ストーリー

実質的な最終章に当たる祭囃し編(とりわけ羽入登場以降)については、原作の頃から若干の無理やり感を感じはしていたものの、伏線の使い方や多数の疑問点をそれほど無理なく解消していく流れは非常に素晴らしかった。

パラレルワールド展開であることに加え、各編後半の残酷描写、またそれらの背景が最初はまったく解消されずに進んでいくことから、はじめこそ作品についていくだけでも厳しいものがあったが、これが解消されてくる後半(本来の“解”、目明し編~)以降は恐ろしいほどにのめり込んでいってしまった。意味不明の連続だった前半部分とは一変し、そこに次々と関連性を持たせていく後半部分の存在こそがこの作品の醍醐味であろう。

他に羽入参戦以降の主人公たちが結束していく過程も見所。

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独自性

ギャルゲーチックな日常性と映画『SAW』ばりの残虐性、壮大なスケールで進行する推理性に加え、ある意味ファンタジックな非現実性がひとつに集まったものがこの作品。これだけでも十分異色を放っているのは間違いないが、その中で“本当の人の強さ”というものについても訴えており、ただの娯楽以上の作品へと仕上がっている。

音楽

原作から引き続き、タイトルにもなっている“ひぐらし”の鳴き声の活用が上手い。日常生活シーンにおける明るいテンポのBGMともあいまって、ひぐらしならではの涼感や物悲しさが場面の切り替わりを強調させている。なおテーマソングについての評価は上記【テーマソング】を参照。

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放送画質

かなりボケボケ。1期2期と画質にそれほどの違いもなく、とりわけ評価できる点もない

…とは思うのだが、なにぶん手許に当時の放送画質をもとにした動画がない(DVD->PS3アプコンエンコしたときに消してしまった)ため、Dランクとしながらも評価は2/5点とやや甘め。

最後に

アニメゆえにこの膨大なボリュームの作品を網羅しきれているとは言えないものの、限りある時間内ではうまくまとめ上げている感じ。第3期として『ひぐらしのなく頃に礼』も製作されているが、OVAなのが残念なところか。

この作品にアニメではまった人は是非原作(同人ゲーム)も、またこの作品を前半部分で挫折してしまった人はせめて後半部分まで、一度は見てみて欲しい。おそらく最初の頃には感じなかった何かを感じることができることだろう。

 

 

   

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