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2009年2月 5日 (木)

【SONY】D端子セレクター SB-RX300D & 光端子セレクター SB-RX100P

Dscf3419

【製品情報】

2004年10月10日発売

推定相場価格 13,000~15,000円

SB-RX300D

D端子セレクタ 入力×4、出力×3

SB-RX100P

光端子セレクタ 入力×4 出力×3

 

【スコア】

デザイン性 7/10

コンパクト性 8/10

信号品質度 13/15

機能性 15/15

操作性 12/15

コストパフォーマンス 10/15

満足度 19/20

 

総合 84/100 A

 

【コメント】

デザイン性

色の組み合わせ、凹凸の付け方等他のAV機器と比べても遜色のない造りであり、AVセレクタの中ではかなりよく作りこまれている方だと思う。ただ当然のことながら持っている機能はAVセレクトしかないため、シンプルであることが前提のデザインではある。

コンパクト性

多入力多出力を持っているような上位のセレクタは大抵が横長で場所を取りがちだが、余分なものを極力省き縦方向にも容量を持たせることで、見た目的にも相対的にもコンパクトな印象を受ける。しかし下位の安価セレクタを見慣れているとややデカイ印象を持つ可能性も否めなく、重量もそこそこある。

信号品質度

自分の見る限り違いはわからないレベル。おそらく理論上、数値上は若干の違いが出ているのだろうが、アクティブ出力の効果もあってか売りにしている1信号→3同時出力においても十分な品質を維持していた。

機能性

D端子&光端子というハイスペックな信号においてマルチ出力&パラレル出力を実現している数少ない機種。これにより1つの信号を3つの映像機器に同時に映したり(ex.1つのレコーダーの映像を居間のTV、自室のTV、PCモニタで同時に楽しめる)、接続している映像機器ごとに異なった入力信号を映したり(ex.居間のTVでレコーダーの映像を見ている間でも、自室のTVではPS3を楽しめる)といったことが可能となる。おそらく一度使い出したら二度と手放したくなくなる便利さ。

操作性

機能が機能だけに、操作も入力したい端子番号と出力したい端子番号を選択するだけのシンプルなもの。リモコンに至ってはTVリモコンの数字以外をすべて取っ払ったようなものであり、やや安物っぽさすら感じる。が、まあこれはさほど重要な問題ではない。

唯一の難点は前述したパラレル出力機能が出力端子1-2間では働かず、1&2-3間に制限されている点。これにより3台の映像機器それぞれに別信号を、というわけにはいかず、どうしてもいずれか2台は同信号となってしまう(ex.居間のTVでレコーダー、自室のTVでゲームは問題ないが、残りのPCモニタにはレコーダーorゲームのどちらかしか映らない)。

またリモコンの出力端子の切り替えがスライド式である点もやや不便。

コストパフォーマンス

以前評価した【PLANEX】LCD-7CX(液晶モニタ)のように、この製品もその希少性(マルチ&パラレル出力機能)からくる価値が大きいといえる。ただのセレクタに10k以上は正直割高感すらあるものの、この便利機能搭載機として考えると他に選択肢がなくなってきてしまうのだ。よって結論としては、“ニーズに合うならコストパフォーマンスは決して悪くない”といったところ。もちろんニーズに合わないような人(=こんな機能いらなくてもいいからより安く買いたい人)にとっては“ただの高いAVセレクタ”でしかないわけだが。

 

総評

PV4を使うなら是非とも持っておきたい組み合わせ。自分の場合はPV4を出力端子3に接続し、基本的に出力端子3にはレコーダーの入力信号(入力端子1)で固定している。他に入力端子2にはPS3、3にはXbox360を接続し、出力端子1には大型液晶TV、2にはPCモニタをといった感じ。これならPV4でレコーダーの映像を録画している最中でも、TVorPCモニタ、好きな方でゲームが出来るというわけだ(もちろん録画中のレコーダー映像も観れる)。逆にゲームの映像を録画したい場合も、ボタンひとつですぐにレコーダーとの切り替えが可能。遅延のないモニタでゲームをやりつつPV4で録画という理想の環境も作れる。

また光端子セレクタのSB-RX100PもSB-RX300Dとリモコン信号が同一のため、入力機器と出力機器の環境をすべてD端子と光端子で統一してしまえば映像、音声共に一括した切り替えが可能。PV4や光端子にこだわらないなら、SB-300D側にD端子のほかアナログ音声端子も常備されているため、これだけで映像、音声両方を扱える。

PV4所有者はもちろんのことだが、今までに一度でも「複数の信号を1つの映像機器に繋ぐだけでなく、1つの信号を複数の映像機器に映したい」と思ったことがある人には是非オススメしたい製品である。

 

 

   

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