クロスゲーム
―― 放送情報 ――――――――――――――――――――
2009年4月-2010年3月
4クール全50話
テレビ東京にて視聴 HD画質
―― テーマソング ―――――――――――――――――――
OP 『Summer rain』
コブクロ
1クール目ED 『恋焦がれてみた夢』
絢香
SQUAREHOOD 2クール目ED 『オレンジDays』
鶴 近藤夏子 ※第50話専用のEDもあったが、1話だけなのでこちらは省略。 ―― 個別ランク ―――――――――――――――――――― 【キャラクター】 【ストーリー】 【声優】 ―― 総合ランク ――――――――――――――――――――
3クール目ED 『燃えるような恋じゃないけど』
4クール目ED 『リハーサル』
あだち作品すべてに共通していることだが、その魅力はなんといっても登場するキャラクター。どの作品も顔や性格が似た人物が多いものの、だからこそひとつを好きになればすべてが好きになる。とりわけ穏やかな中にも熱いものが垣間見える主人公は、典型的故に万人に好まれるような設定だと言えよう。ツンデレ系の幼なじみやおなじみのマスコットキャラ、チームメイトにはクールな天才からボケ担当まで個性的な役者が揃っている。
これもタッチやH2など有名な野球漫画を世に送り出してきただけあって、似つつも決して同じでない緊迫した試合展開と、それ以外の大半を占める多彩な人間模様を描いた日常描写のバランスが秀逸。これまでの作品とはかなり異なった「いきなりヒロインが死んでしまうという」という設定も最後まできちんと活かされており、一見ゆったりとした日常描写の中にも随所にシリアスをちりばめることで、全体を通して奥深さのある作品に仕上がっている。
あまりのハマり具合に驚いたというのが素直な感想。すべてのキャラクターの声が原作を読み思い描いていたものとドンピシャだったのもそうだが、個人的にはまさか青葉に戸松遥さんが来るとは夢にも思っていなく、それだけにあそこまで合っていたことが一番の驚きだった。戸松さん意外に目立った顔ぶれはいないものの、主人公光役の入野さんからあかね役の神田さんまで、それぞれが理想のキャラを作り上げている。
上記に挙げたそれぞれの要素もさることながら、実際はアニメ終了直前に原作の連載が終わったばかりという状態で、よくもまあこれだけ上手くまとめ上げたものだと思う。4クール作品とはいえ、こうした連載中漫画のアニメ化は尺の関係でテンポが乱れたり終わりが雑になったりしがちなものだが、この作品に関しては一貫して原作に忠実、かつ終わったばかりの原作に即した綺麗な終わり方を実現させている。アニメ化により損なわれた魅力もほとんど感じなく、逆に動きがあることで試合のリアリティは上がっており、HD放送ということも相まって非常に高水準にまとまった作品。放送時間帯もワンピースなど有名所が揃う日曜朝であったため、この作品からあだち作品が好きになったという人も多くいるのではないだろうか。あだちファンの自分としては、そういった人には是非過去の作品群も読んでもらいたい。
| 固定リンク
「アニメ」カテゴリの記事
- 【映画】サマーウォーズ(2010.08.14)
- 四畳半神話大系(2010.07.10)
- ダンス イン ザ ヴァンパイアバンド(2010.04.08)
- 【映画】MAJOR メジャー 友情の一球(ウイニングショット)(2010.04.02)
- クロスゲーム(2010.03.30)
「Sランク」カテゴリの記事
- 【SONY】薄型PS3 CECH-2100A ~80GBホワイトモデル(CECHL00 CW)との比較レビュー~(2010.09.02)
- 【映画】サマーウォーズ(2010.08.14)
- 【SONY】サブウーファー SA-W3000(2010.08.07)
- 【SONY】トールボーイスピーカー SS-F6000(2010.07.03)
- クロスゲーム(2010.03.30)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント