« クロスゲーム | トップページ | 『かんなぎ』 TOKYO MX再放送と初回放送の画質を比較してみる思索 »

2010年4月 2日 (金)

【映画】MAJOR メジャー 友情の一球(ウイニングショット)

1_r

 

―― 放送情報 ――――――――――――――――――――

2008年劇場公開

2010/3/28にBS-hiにて放送、視聴

HD画質、5.1chサラウンド

3_r

 

 

―― 個別ランク ――――――――――――――――――――

 

【ストーリー】

23461265935268_r TV放送(原作)における、リトルリーグ(転校後)~中学校までの空白の部分を補完する、劇場版オリジナル作品。主として吾郎の右肩故障、サウスポー転向への原因となる福岡のリトルリーグでの出来事を、メジャーリーガーの現吾郎が回想する形で進んでいく。

原作をすべて読んでいるだけに完全オリジナルのこのストーリーはかなり新鮮なものがあり、初めてこの作品に触れた時のような想いで観ることが出来た。展開もテンポ良く進むため、劇場版という比較的短い時間を効率よく使いきっている印象。

2_r

 

【声優】

44371265935323_r 吾郎を含めたレギュラーメンバーはいいのだが、オリジナルキャラクターがとにかく酷い。宣伝効果を狙ったのか、(悪い意味で)今流行の俳優(芸人)声優を使っている点はこの作品も多分に漏れず、中でもヒロイン的位置づけの古賀恵が最悪。他は本当におまけのちょい役なので我慢も出来るのだが、ヒロインだけに出番も多く、感情移入が出来るかどうかが重要なキャラクターだけにきちんとした声優を使って欲しかった。

4_r

 

【放送関連】

47251265935295_r BS-hiなので当然HD画質での放送なのだが、如何せんこの局のエンコーダ性能が足を引っ張りTS段階での圧縮ノイズ(ブロック、モスキートなど)が酷い。もちろん動きが少ない場面は全く問題ないのだが、他の番組に比べると本当に多少動きが激しくなるだけで(あるいはフェードをするだけで)ノイズまみれの画になってしまっており、頻度も高い。せっかく高ビットレートが可能な衛星放送なのだから、地デジより悪化するのだけは最低限避けて欲しいものだ。(まあBS-hiに限らず、なぜか他のBS番組も地デジ以下となってしまうパターンが多いような気もするが。)

7clip

↑圧縮ノイズの一例

 

 

―― 総合ランク ――――――――――――――――――――

23461265935268_r_2 前述した声優起用のためにA-B評価で迷ったが、純粋に話だけを見ればSも考えたであろうということからAとした。言い換えれば、それだけ声優の起用がこの作品の質を落としてしまっているというとも言える。それとやはり放送画質。あくまでHD画質が前提となるためそれほどマイナス要素にはなっていないが、逆にHD画質だけに残念な部分であることも否めない。

作品自体は原作を見ているファンにも嬉しいオリジナル作品であること、また非常によくまとまった内容であることから、劇場版として映画館に足を運ぶだけの価値はあったと思う。原作は好きだが劇場版はまだ観ていないという人は、内容を補完する意味でも一度くらいは観ておいてもいいのではないだろうか。

10_r

 

 

|

« クロスゲーム | トップページ | 『かんなぎ』 TOKYO MX再放送と初回放送の画質を比較してみる思索 »

アニメ」カテゴリの記事

Aランク」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 【映画】MAJOR メジャー 友情の一球(ウイニングショット):

« クロスゲーム | トップページ | 『かんなぎ』 TOKYO MX再放送と初回放送の画質を比較してみる思索 »