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2010年7月13日 (火)

【小説】ファイナルファンタジーXIII エピソード0 -約束-

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23461265935268_r そろそろ底値になってきたのでFFXIIIを先日購入したついでに、レビューでよく言われていた「プレイヤーの置いてけぼり感」を危惧して小説の方も買ってみた。内容は「Episode Zero」のタイトルが示す通り、ゲーム本編の前日談となっている。ちなみに仕様は325ページのハードカバーで、ブックカバーはプラスチック製。

正直始めは「ゲーム自体が3千円もしないのに、その半額近く出して補完本まで買う意味があるのだろうか?」とその存在に懐疑的だったが、なんとなく公式サイト公開の第1章を読んでみたら予想以上に面白い。普通に第2章も読みたくなったが、さすがにある程度の文量がある小説をこれ以上モニタ越しに読み続けるのはきついと思い、公式サイトの全3章+新規書き下ろし4章が追加されているということも手伝って、衝動的に買ってしまっていた。

肝心の内容だが、基本はやはり前日談で各章ごとにスポットの当てられるキャラクターが変わっていくといった感じ。よって前の章と次の章で話が繋がっておらず、前日談故に各章の終わり方もどこか歯切れが悪かったりもするが、物語のバックグラウンドや登場人物の立ち位置、関係性などは比較的明確で、最初のページで大まかな土地名、キャラクターの説明がカラー画像と共に掲載されていることもあり想像はしやすい。

ゲーム前の導入書としては非常に適切な印象で、ゲーム本編の設定云々の予備知識無しに本書を読み始めたが、特段意味もわからず進んでいくような箇所もなく、各章ごとは短いものの、思っていた以上に感情移入することが出来た。まさかこれだけでゲームはしないという人はいないだろうから、各章終わりの歯切れも悪さも「早く続きが知りたい」「ゲームをやってみたい」という方向に繋がり、結果本編を引き立てることに成功している。

詳細内容は省くが、各章ごとの展開は主役こそ違うものの、基本2人ないし複数人の人物がピックアップされて進んでいく。大体は上の表紙画像に描かれた主要な人物同士の組み合わせであり、その誰もが思いやりの感情を内に秘めていることが、物語への感情移入をしやすくしている。また各章ごとにピックアップされる人物は異なるものの、その相互関係は語られ、また微妙に登場もしてくるため、「あれはそういう理由だったのか」「この人の想いを知ってしまうと…」といった多彩な側面が徐々に見えてきて、小説ならではの魅力にも溢れている。

後半の新規書き下ろし部分は中心人物が前半に出てきた人物へと戻ってくるが、それはどこか前半よりも時が進んだというか…“何かが起こった”あとの出来事のような箇所もあり、なんとなくゲーム序盤を補完するような内容にも思える。唯一この部分が少し唐突で、疑問符の残るような印象も受けたが、その描き方は丁寧で、決して読者をないがしろにしているようなものではないため、いい意味で“含み”のある、ゲーム導入本として“あり”だと思えるものであった。

あくまで“Zero”にあたる物語なので必ずしも「買うべきだ」とは言えないが、内容の半分は無料で公開されているものなので、FFXIIIをプレイ予定の人はとりあえず1章だけでも読んでみるといいだろう。それで気になれば公開されている3章くらいは、それでも足りなければ本書を、という流れが一番自然であるようにも思える。すでにFFXIIIをプレイしてしまった人、プレイしている最中の人も、物語をより深く感じる上では十分有効なものであると感じている。

 

   

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