【SONY】薄型PS3 CECH-2100A ~80GBホワイトモデル(CECHL00 CW)との比較レビュー~
前置き
薄型PS3である『CECH-2100A』が型落ちモデルとなりかなり安くなったため、ようやく所持していた80GBの旧型最終モデル『CECHL00 CW(セラミック・ホワイト)』との買い替えを決意。同時にXbox360もHDMIなしの初期型から薄型4GBモデルへと移行する予定であるため、その前哨レビューということで今更すぎる比較開始。
化粧箱比較
まずは化粧箱から。薄型の方がよりポップな印象で、大きさも横幅がかなり短くなっている。
裏面。80GBの方はあくまですっきりとスタイリッシュに。薄型はより実用的にオプション紹介を掲載。
サイズ比較。こうして見ると高さに差異はないものの、横幅の縮小がより一層際立つ。奥行きもやや短くなっており、サイドも裏面同様80GBはすっきり、薄型は紹介画像びっしり。
外観比較
天板ロゴ部。ロゴが変わったこともあるが、やはり80GBが“家電”といった印象なのに対し、薄型は純粋に“ゲーム機”といった印象が強い。
ディスク挿入部。どちらもトレイなしのスロットインタイプなのは同様だが、80GBがタッチセンサーなのに対し薄型は物理ボタンを採用している。
ロゴ&ボタン部アップ。薄型はモノクロ、80GBはフルカラー。80GBの方ではディスク挿入面だけだったシルバーが薄型ではボタン部にまで伸びており、表面処理も前者はマットなシルバー色であるのに対し後者はテカテカのクロムメッキと、ここは薄型の方がメカメカしい、男ウケしそうな造りになっている。
背面。基板を上下逆にした方が効率が良かったのか、電源差込口以外は上下から端子の並びまでまったくの逆配置になっている。完全に違うのは電源部で、薄型では物理スイッチが省かれているばかりか差込口の形状すら違う。
こちらは裏面。80GBでは“基本見えないところだし”といった感じで特に何もないフラットだが、薄型では裏面にもきちんとロゴが入っている。仕様シールも薄型の方がどこかデザイン性を含んでいる印象。
ざっとサイズ比較。高さや横幅は多少の差だ(それでも10~20cmは違う)が、厚みや重さは全く異なる。厚みはおよそ2/3の30cm減に、重さはおよそ1/4の1kg減。総じてみればかなりスリムになったように感じる。
仕様比較
上記画像はPS3 wikiのもの。公式では30W違うとされている消費電力だが、実測値ではアイドル時こそそれに近いものの、負荷時ではそれ以上の45Wほどの差が出ている。ハード面での主な違いはドルビーTrueHDとDTS-HDのビットストリーム出力、そしてHDMIリンクへの対応。同じ薄型でも2000-2100系間では重量や消費電力にそれなりの差があるものの、最新の2500-2100系間ではHDDの容量以外誤差程度の差しかない。
総評
公称消費電力30Wカットは、ファンノイズや排熱量軽減など目に見えるレベルで恩恵を受けている。PS3歴は初期型60GB→上記80GB→今回の薄型120GBであり、60GB→80GB移行時のファンノイズ低減も結構感動した記憶があるが、今回はそれ以上。もうほぼ無音と言ってもいい域に達しているのではないだろうか。これでは微妙すぎるマイナーチェンジの現行2500系が(ホワイトカラー追加点以外は)あまり歓迎されていないというのも納得出来る。
薄型に移行する上で唯一危惧していた点がデザインのチープ化だが、それも実際に手に入れてみると杞憂だった。確かにマットなボディはプラスチッキーな印象を受けるが、あえてザラついた表面加工にすることでそれを軽減、ディスク挿入&ボタン部の洗練されたデザインがいい意味で強調され、総じて見ればメリハリの効いたバランスの良いものとなっている。
タッチセンサーから物理ボタンへの変更もいい意味で裏切られ、間接照明が基本の自分の環境では主張しすぎないLEDはむしろ歓迎で、電源投入と同時にうっすらと光を纏い、以前のように長押ししなくても切れるようになった電源ボタンは、実用性とインテリア性を兼ね揃えたものへと昇華されていた。
もともとHDDを使う方ではなかったため20GB程度の移行であったが、ファームアップで内蔵されたデータ転送ユーティリティも10分とかからず終了。非常にスムーズな移行が行えた。デザインさえ許容できれば消費電力&騒音レベルの低下、HDフォーマットのビットストリーム出力にHDMIリンクへの対応、HDD容量の増加、そして何よりより安価に(今回購入した型落ちの2100Aであればまさかの新品20,000円弱)と、満足度はこれ以上ないほどに高い。
未だ潤沢な型落ちモデルも近い将来姿を消していくことは明白なため、自分のようにまだ薄型以前のモデルを使っている、あるいはPS3は持っていないが少しでも興味を持っているという人は、多少足を使ってでも早めに投げ売り店を探し入手しておくことをお勧めする。デザイン的にあえて旧型を(ryというユーザーもいるだろうが、実物を見れば“意外とありだな”と思い直す可能性も高いのではないかと感じている。
(2010.9.3追記)
たまにだが、「ピーッリロリロ」「ピーガー」といったどこか鳴き声じみた電子音を発することが数度あった。鳴っている時間は1秒ほどで、ディスクに傷がつくわけでも動作に支障をきたすわけでもないため別段気にしていないが、それなりの音量で突然奇っ怪な音を発するため、結構心臓がビクッとなる。何か憑依したかな…夏だし。
(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル
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